1.5歳の子どもとどうやって遊べばいい?
子どもの力を伸ばすおもちゃと遊び方
1.5歳だと、まだブロックの組み立て遊びは難しいように感じますが、どうやって遊ばせてあげればよいのでしょうか。そこで子どもの発達や保育について研究している、白梅学園大学教授の仲本美央先生にお話を伺いました。
「子どもにとって遊びの中でのモノとの出会いは、人生における大切な学びの瞬間です。まずは、どんな触り心地なのか、どんな色なのか、どんな形なのか…。それを知ろうと手に取り、素材感をしっかりと確かめるだけでも、立派な遊びになっています。
とくに1.5歳ごろは、好きなものや好きな味が現れてくるようになる時期です。保護者が「〇〇ちゃんが好きないちごの赤だねー」と言葉をかけながら赤いブロックをつなげてみたり、いちごに見立てて「むしゃむしゃ」とまねごと遊びをしたりしても楽しんでくれます。
また徐々にブロック素材の特徴がわかってくるようになると、同じ形を集めたり、自分なりに好きな色を並べてみたり、ブロックの端と端を合わせてはめる&はずすを試したり…。と、さまざまな自分なりの遊びをしながら試行錯誤していくようになります。これが子どもなりの創造性のスタートなんです。
ちょっと意外かもしれませんがはめる&はずすという行動こそが『できた!』という達成感を得られる瞬間。この時の子どもの満足げな顔やよろこぶ顔は、幸せを感じている証拠なのです。
こうした自分なりの挑戦と成功体験の繰り返しを味わうことが少しずつ自信につながり、違うこともやってみようという次への意欲を掻き立てます」(仲本先生)