Gakken Goods Gallery

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  • 食事を楽しくおいしく! シーンで選ぶ子どもの食器

    「離乳食をなかなか食べてくれない」「好き嫌いが多い」など、子どもの食事に関する悩みは何歳になっても尽きないもの。

    そんなママやパパたちに、乳幼児教育の専門家であり、食育に関しても詳しい非営利団体コドモノミカタ代表理事の井桁容子さんは「無理やり完食させるのではなく、楽しくおいしく食べるという体験をさせてあげてください」と語ります。そこで井桁さんに、子どもの食と深い関わりがあるという食器について話を聞きました。

    子どもの食事に欠かせない「食器」をどう選ぶ?

    「食事は命に関わる大切な行為であり、文化。ただ栄養を摂るだけではなく、心地よい環境で食べるということが大切です。

    人間は動物と違って、唯一“心”で食事をします。そのため、食事をする環境や食器の色、形、大きさ、状況によっては、食べる気になれないという心情になることもあります。

    逆に言うと、苦手な食べ物だって、素敵な器に盛られていたり、使いやすいカトラリーを使ったりすれば、子ども自ら進んで食べるといったケースも珍しくありません」(井桁さん)

    また、赤ちゃんの頃は特に、大人に比べて口の感覚が敏感なため、口触りがよいものを使うことも重要なのだそうです。

    「赤ちゃんには、口に入れたり舐めたりすることで、その物をまるで目で見たかのように形を認識できる『共感覚』というものがあります。赤ちゃんがなんでも口に持っていくのは、知りたがっている行為とも言えます。こうした行為をしながら、色々な感触を口の中で感じて、食べ物や食器を受け入れていきます。

    子どもが使う食器は、見た目の色どりやかわいさだけでなく、成長段階に応じて、使いやすさや素材を重視して選んでほしいと思います」(井桁さん)


    シーン別で考えたい「子どもの食器選び」のポイント

    子どもの発達段階やシチュエーションに応じた食器選びのポイントを、具体的なシーン別で井桁さんに教えてもらいました。

    はじめての離乳食が食器デビューに

    「生後5~6か月頃から始まる離乳食は、母乳やミルク以外のものから栄養を得る目的はもちろんですが、子どもの発達をサポートする点でも大切です。

    離乳食は食器デビューでもあります。この頃の赤ちゃんは、なんでも口に入れたり、掴んだり投げたりしますので、机に当たったり落としたりしても割れにくい素材であれば、ママたちも心にゆとりができるのではないでしょうか。

    また、大人が使うようなステンレス製のカトラリーは、冷たさや熱さを感じやすいため、音や温度に敏感な赤ちゃんには不向きといえます。温度差が生じにくいシリコンは、離乳食が始まった赤ちゃんにとって受け入れやすい素材です」(井桁さん)

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    保育園や幼稚園では使いやすいお気に入りの食器を

    コップやお箸、スプーンのほかにも、コロナ禍で、お皿などの食器を持参する保育園もあるようです。この時期の子どもには、「自分で選ばせて、お気に入りにする」ことが楽しい食事につながる、と井桁さんは語ります。

    「1歳以上になると、好きな色、好きなキャラクターなど好みが出てくるので、食器を選ぶときに参考にすると、『使いたい! 食べたい!』という意欲につながることもあります。

    ただし、素材や機能に関しては子どもには判断できないので、握りやすい形や角度、口触りがよく、くちびるに違和感がない素材のものを、大人がいくつかピックアップしてあげましょう。そのなかから、子どもが気に入ったものを選んでもらうのがポイントです」(井桁さん)

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    家族のお出かけで使いやすいランチセット

    家族でお弁当をもってピクニックに出かけることも、楽しい食事につながります。外で食べるお弁当には、いつもは残してしまう苦手なものでも、青空の下ならペロリと食べられるなど、アウトドアの食事には不思議な魅力があります。

    「自宅でも工夫次第で、ピクニックのような状況を演出することは可能です。
    たとえば土曜のお昼ご飯はお弁当箱に詰めてみたり、テラスや廊下にピクニックシートを敷いてみたり、ダンボール箱などテーブルになりそうなものを置いて、テーブルクロスがわりに布をかけてレストランごっこで食事をとってみたり。ちょっとした工夫で、子どもたちはいつもと違った雰囲気にワクワクして、食事がより楽しくなるものです」(井桁さん)

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    ギフトとしても喜ばれる子どもの食器セット

    出産祝いや誕生日のお祝いなどで、親しい友人知人のお子さんに食器をプレゼントするのも喜ばれます。

    機能性が高いもの、デザインが素敵で普段使いできる食器セットは、子どもの食べる意欲をアップさせる重要なアイテムなのです。

    「子ども用の食器は洗い替えにもなって便利なので、もらってうれしくないというご家庭は少ないのではないでしょうか。むしろ、普段使いの中ではなかなか買わないような食器を、プレゼントしてもらえるとうれしいものです。

    いつもの食器が変わるだけで、新鮮な気持ちになれますし、小さいお子さんでも、たまに大人が使う美しい陶器を使ってみたり、大きな器にほんの少し食べ物を乗せて、フルコースのように少しずつ食事を出すと、苦手なものでも食べたり、お客様になったみたいにお行儀よく食べたりするんですよ。

    食材は同じなのに、器が変わると味まで変わってしまう。これは、人間だけの文化であり感覚です。いろいろな種類の食器を使うことは食育にもつながります」(井桁さん)

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    毎日の食事をもっと楽しく

    子どもの食事で注意したいことがあります。子どもが残さず食べることを強いられ、重苦しい雰囲気の中で嫌いなものを無理やり食べることは、食事の時間が苦痛になり、食べること自体が嫌いになってしまうので逆効果です。

    食べることと心は、深くつながっているからこそ、子どもたちには『楽しく、おいしく』食べることを感じてほしいと、井桁さんは語ります。

    「大人も、毎日の家事や育児、仕事などで忙しいと思いますが、できるだけ家族そろって食事をする努力をしてほしいです。親がおいしそうに食べていたら、子どももつられて食べたりしますし、食事のときだから広がる会話もあるでしょう。

    時間に余裕がなければ、インスタントのお味噌汁やスーパーのお惣菜だって大丈夫。ママやパパがご機嫌で一緒に食事をすることのほうが、おかずが一品増えることよりもずっと大切なのです。

    栄養のことやマナーはその次でいいんです。まずは子どもも大人も毎日の食事が楽しくなるような食卓の工夫ができるといいですね」(井桁さん)

    お話をきいた人:井桁容子さん
    福島県いわき市出身。1976年4月に東京家政大学短期大学部に入学し、2018年3月までの42年間、東京家政大学ナースリールームに勤務。現在は、非営利団体コドモノミカタ代表理事を務める。保育者研修や大学等での特別講師・講演のほか、メディアにも多数出演。子どもの食育に関して、より多くの親子に向けて情報を発信している。

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    Gakken Goods Galleryについて

    子育て、学び、暮らしを、より楽しく便利にする、学研公式のセレクトショップです!
    Gakkenニューブロックをはじめとした、学研が開発した知育玩具や文具、生活雑貨を中心にあつかっています。
    また乳児から幼児、就学児まで、お子さま向けのギフトセットもそろっていますので、お誕生日やイベントのプレゼント探しにもぜひお役立てください。

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